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AI動画のYouTube収益化は可能?6チャンネル868本の実測
AIで作った動画で収益化できるのかを、筆者が運用する6チャンネル・868本・累計122万再生の実測で検証。1本あたり再生の差、登録転換率、90日1,000万回の条件までの距離をまとめます。

目次
AIで作った動画でも、再生数は取れます。ただし収益化の条件を満たせるかは別の話で、詰まる場所は90日で1,000万回というショートの視聴回数です。
この記事では、私が実際に動かしている自動生成チャンネル6件・868本の実測データを公開します。累計1,228,488回再生、登録者は合計1,192人(2026年10月9日時点)。数字はYouTube Data APIで毎日取得して記録したものです。初版(2026年8月26日時点、424本・621,173回)から数字を更新し、結論も実測に合わせて直しました。
「AI動画で稼げる/稼げない」の主張ではなく、どこまで伸びて、どこで止まるのかを数字で示します。
実際に動かしているチャンネルの数字
まず、実物を出します。6チャンネルのうち最も再生を集めている昭和の消えたもの図鑑です。数字はチャンネルを開けば確認できます。

画面は初版を書いた2026年8月26日のもので、54本・登録者209人でした。10月9日時点では128本・登録者424人、累計再生は418,537回まで増えています。登録者は多くありませんが、ショート動画は、登録者が少なくても再生は積み上がるという構造がここに出ています。
6チャンネル全体の内訳は次のとおりです。
| チャンネル | 本数 | 登録者 | 累計再生 | 1本あたり |
|---|---|---|---|---|
| 昭和の消えたもの図鑑 | 128 | 424 | 418,537 | 3,269 |
| チャンネルD(雑学解説) | 246 | 216 | 224,652 | 913 |
| チャンネルC(レトロ雑学) | 156 | 254 | 219,909 | 1,409 |
| チャンネルE(実用ノウハウ) | 129 | 59 | 128,848 | 998 |
| チャンネルF(生活情報) | 93 | 137 | 61,848 | 665 |
| 平成レトロ図鑑 | 116 | 102 | 174,694 | 1,505 |
| 合計 | 868 | 1,192 | 1,228,488 | 1,415 |
チャンネルC〜Fは、現在も運用中のため名称を伏せています。数字はすべて2026年10月9日時点の実測値で、累計再生は各動画の再生回数をYouTube Data APIで取得して合計したものです。10月に開設した2チャンネルは、まだ数字が少ないため含めていません。
すべて台本・画像・音声をAIで生成し、投稿まで自動化しています。運用の手数はどのチャンネルもほぼ同じです。
同じ仕組みでも、1本あたり再生は約4.9倍ひらいた
同じパイプラインで作っているのに、成果は大きく分かれました。
注目してほしいのはチャンネルDです。246本と最も多く投稿しているのに、1本あたりは913回で下から2番目でした。いっぽう「昭和の消えたもの図鑑」は128本で3,269回。本数が約半分のほうが、1本あたりでは3.6倍の再生を集めています。
投稿量を増やせば伸びる、という前提はこの実測では成立しませんでした。差がついたのはテーマの選び方です。毎日投稿の効果についてはYouTubeの投稿頻度は毎日が正解かでも扱っています。
- 投稿本数と1本あたり再生に相関はなかった(246本で913回/128本で3,269回)
- 同じペースで続けても、8月から9月にかけて公開7日後の再生(中央値)は6チャンネルすべてで横ばい〜下落した(−1〜−40%)
- 伸びたのは、視聴者が「知っている対象」を扱ったチャンネル(昭和・平成の実在の道具)
- 伸びなかったのは、テーマが抽象的で対象年齢が絞れていないチャンネル
新規チャンネルは、3日目から動き出した
「今から始めても遅いのでは」という疑問に、直接答えられるデータがあります。2026年8月19日に新しく開設した平成レトロ図鑑の立ち上がりです。

1日3本の投稿で、8日目に29,307回に届きました。ここで大事なのは最初の2日は再生ゼロだったことです。
新規チャンネルは投稿してもすぐには回りません。3日目に1,361回で動き出し、そこから一気に伸びました。開設直後に数字が出ないのを見て止めてしまうと、この立ち上がりの手前で終わります。

その後も同じペースで続け、開設51日目の10月9日時点で116本・累計174,694回・登録者102人になっています。
ショートがどう配信されるかの仕組みはYouTubeショートのアルゴリズム解説に、冒頭で離脱させない作り方はショート動画の冒頭フックの作り方にまとめています。
本当の壁は「90日で1,000万回」だった
ここからが本題です。再生は取れているのに、6チャンネルともまだ1円も広告収益が発生していません。理由は収益化の条件を満たしていないからです。
YouTubeパートナープログラムの参加資格(確認日2026年10月10日)では、申し込み資格が次の2基準のいずれかと案内されています。
| 基準 | 登録者 | 追加条件 |
|---|---|---|
| 基準1 | 1,000人以上 | 直近12か月の総再生時間 4,000時間以上 |
| 基準2 | 1,000人以上 | 直近90日の対象ショート視聴回数 1,000万回以上 |
どちらの基準にも「登録者1,000人以上」が入っています。 ただ、実測で見ると、先に立ちはだかるのは登録者ではありません。
同ページには、ショートフィードでの視聴回数は総再生時間4,000時間の要件にカウントされないことも明記されています。ショート中心のチャンネルは、実質的に基準2を狙うことになります。
では、登録者はどのくらいのペースで増えるのか。チャンネル別の実測がこれです(10月9日時点の累計再生÷登録者)。
| チャンネル | 何回の再生で登録者1人 |
|---|---|
| チャンネルF(生活情報) | 451回 |
| チャンネルC(レトロ雑学) | 866回 |
| 昭和の消えたもの図鑑 | 987回 |
| チャンネルD(雑学解説) | 1,040回 |
| 平成レトロ図鑑 | 1,713回 |
| チャンネルE(実用ノウハウ) | 2,184回 |
6チャンネル合計では約1,030回の再生につき登録者1人でした(初版の8月26日時点は897回)。この数字を使うと、登録者1,000人に必要な再生数は約100万回です。
一方で、基準2が求めるショート視聴回数は90日間で1,000万回です。同じ転換率なら、1,000万回を集めるころには登録者は約1万人になっています。つまりショート中心のチャンネルでは、登録者1,000人よりも90日1,000万回のほうがはるかに遠い壁です。現在のペース(6チャンネル合計で1日約1.5万回、8月10日〜10月9日)では、全チャンネルを合わせても90日で約134万回にしかなりません。しかも条件はチャンネルごとに満たす必要があります。
登録転換率にもチャンネル差がありました。最も効率がよかったチャンネルFは451回に1人で、最も悪いチャンネルEは2,184回に1人。チャンネルFは2024年に開設していて、それ以前からの登録者を含むため効率が高めに出ています。再生数が一番多いチャンネルが、登録効率も一番よいわけではありません。
収益化の条件そのものはYouTube収益化の条件|500人・1000人の違いと達成手順で、チャンネルごとの1日あたり再生と条件までの距離はショートの収益化条件で整理しています。公式ページには、2027年2月1日からYPPの更新を導入する予定も案内されています。
収益が発生したあとの取り分
条件を満たしたあとの話も、先に把握しておくと計画が立てやすくなります。
ショート動画の収益分配の仕組み(確認日2026年8月26日)によると、ショートフィードの広告収益は月ごとに合算され、エンゲージビューと音楽の使用状況に応じてクリエイタープールへ割り当てられます。そこから45%が収益化クリエイターへ分配されます。
このページで注意すべきなのは、対象外になる視聴回数が明記されている点です。
- オリジナルコンテンツでない視聴回数は対象外
- 人為的または不正に操作された視聴回数は対象外
- 広告掲載に適さないコンテンツの視聴回数は対象外
AI生成で量産する場合、1つ目の「オリジナルコンテンツでない」に触れないかが判断の分かれ目になります。既存動画の切り貼りや、他人の素材の再アップロードは避け、企画・構成・素材を自分の側で作る必要があります。
AI表記は必要か
AI生成であることの開示は、内容によって扱いが変わります。
改変されたコンテンツや合成コンテンツの開示(確認日2026年8月26日)では、写真のようにリアルなコンテンツをAIで生成・大幅改変した場合に視聴者への開示を求めています。一方で、非現実的なコンテンツや軽微な編集は開示不要とされ、台本作成の支援や字幕生成も開示不要の例に挙げられています。
私のチャンネルの場合、イラスト調の画像を使っているものは非現実的なコンテンツ側、実物の写真に近い質感で生成しているものは開示側、と分けて判断しています。ラベルの表示場所も分かれていて、写真のようにリアルなものは動画プレーヤーに、非現実的なものは説明欄を開いたときに表示されます。
判断に迷う場合の具体的な手順はYouTubeのAI表記ラベルの付け方にまとめました。
これから始める人が最初に決めること
実測を踏まえると、優先順位ははっきりしています。
- テーマを「視聴者が知っている具体的な対象」に寄せる(抽象的なテーマは伸びなかった)
- 開設から3日は数字を見ない。2日間の再生ゼロは想定内
- 1日1〜3本を最低3週間続けて、1本あたり再生の水準を測る
- 1本あたりが1,000回を下回り続けるなら、本数ではなくテーマとサムネを変える
- 収益化までの距離は、登録者ではなく「直近90日の再生」で測る(ショートは1,000万回が必要)
本数を増やす前に、1本あたりの水準を確認してください。246本で913回のチャンネルと128本で3,269回のチャンネルが同じ仕組みから生まれた以上、量を増やしても水準は上がりません。
本記事の数字は、昭和の消えたもの図鑑と平成レトロ図鑑の2チャンネルについては、実際のチャンネルページで登録者数と本数を確認できます。残り4チャンネルは運用中のため名称を伏せていますが、集計にはすべて含めています。
まとめ
AI動画でYouTubeの再生数を取ることはできます。6チャンネル868本で累計1,228,488回、直近60日だけで約89万回という実測がその裏付けです。
ただし収益化までの距離は、登録者よりも再生の量で決まります。ショートで条件を満たすには90日で1,000万回が必要で、一番伸びているチャンネルでもその約20分の1でした。
始めるかどうかを判断するときは、「AI動画は稼げるか」ではなく、1本あたりの再生をどこまで上げられるかで考えると現実的です。投稿本数を増やしても、1本あたりの水準は上がりませんでした。
Pick Up
この6チャンネルを動かしている仕組み
台本・画像・音声の生成から投稿までを自動化した、実際の構成と運用手順をまとめています。
数字は今後も記録を続けます。この記事は実測が更新され次第、内容を更新します。
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